「ゴールデンウィーク、もうすぐ終わっちゃうな……」——そんなため息、心当たりない?でもちょっと待って。その「ゴールデンウィーク」って言葉、誰が最初に作ったか知ってる?実はこれ、ある映画会社が集客のために作ったバリバリの宣伝用語なんだ。国が決めた言葉でも、昔からある日本語でもなかったんだ。意外だよな。

ゴールデンウィークの生みの親は映画会社「大映」だった
1951年(昭和26年)のこと。日本映画界の大手・大映と松竹が、春の連休シーズンに『自由学校』という同じ作品名で競作の映画を同時公開した。この映画が大ヒット。なんと大映創設以来最高の売上を記録し、お正月やお盆の映画をも超える興行成績を叩き出したんだ。
そこで大映の幹部は気づいた。「正月でもお盆でもないのに、なんでこんなに人が来るんだ?この時期には何か特別な力があるぞ」。その”力”を言い表すために生み出されたのが「ゴールデンウィーク」という言葉だったんだ。
広告業界では「視聴率が高い時間帯=ゴールデンタイム」という表現がすでに使われていた。そこから「黄金の週=ゴールデンウィーク」と名付けたという説が有力だ。うまいネーミングだよな。
なぜNHKは「大型連休」と呼ぶの?
テレビのニュースを見ていると、NHKや一部の民放は「ゴールデンウィーク」ではなく「春の大型連休」という言い方をしている。なんで?と思ったことない?
実は理由が3つある。
理由①:もともと私企業の宣伝用語だから
「ゴールデンウィーク」は国が決めた言葉でも、辞書に最初から載っていた言葉でもない。映画会社・大映という一民間企業が作ったキャッチコピーだ。公共放送として特定の企業が作った宣伝文句をそのまま使い続けることに、抵抗があるわけだ。
理由②:オイルショック後に苦情が殺到した
1970年代のオイルショック(石油危機)で日本経済が大混乱したとき、「ゴールデン(黄金)」「連休で遊べる」という表現が贅沢すぎる・不謹慎と視聴者から批判された。この経験が「使わない」習慣を定着させた。
理由③:もはや「ウィーク(1週間)」じゃない
週休二日制が広まった現代、GWの休みは最大で10日前後になることもある。「ウィーク(週)」という言葉が実態と合わなくなってきた、という理由もある。なるほどって感じだよな。
GWを構成する祝日の意外な歴史
そもそもゴールデンウィーク中の祝日は、どうやって生まれたのか?
現在のGWには以下の祝日が並んでいる:
- 4月29日:昭和の日(元・天皇誕生日)
- 5月3日:憲法記念日(1947年の日本国憲法施行を記念)
- 5月4日:みどりの日
- 5月5日:こどもの日
もともと1948年(昭和23年)に「祝日法」が制定されたとき、5月3日(憲法記念日)と5月5日(こどもの日)はすでに祝日だった。ところがその間の5月4日は平日で、「5月3日も5月5日も休みなのに、なぜ4日だけ仕事?」という声が上がり続けた。
そこで1985年、法律が改正されて「前後を祝日に挟まれた日は休日にする」というルールができた。これで5月4日も自動的に休みになり、三日連続の休日が誕生。のちにこの5月4日は「みどりの日」という正式な祝日になった。今や当たり前に感じるGWの連休も、こうして少しずつ積み上げられてきたものなんだ。
「ゴールデン」に隠れたもう一つの説
ゴールデンウィークの名前の由来にはもうひとつ面白い説がある。当時ラジオ放送の聴取率が一番高かった時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいたように、4月末〜5月初めはラジオもよく聴かれる時期だったため「黄金週間」と呼ばれていたという説だ。
ただ「黄金週間」はちょっとインパクトに欠ける……。そこで映画会社が「ゴールデンウィーク」という英語っぽい響きにして広めた、という流れだ。日本人の「カタカナにするとオシャレに聞こえる」感覚は今も変わってないかもしれないな。
日常のどこでこの雑学が役立つ?
「GWってもともと映画の宣伝用語なんだよ」と話すだけで、家族の会話や飲み会がちょっと盛り上がる。NHKのアナウンサーが「大型連休」と言っているのを聞いたとき、「あ、これにはちゃんと理由があったんだ」と気づける。知識って、小さな発見のきっかけになるよな。
まとめ:宣伝用語が生んだ、日本最大の連休文化
「ゴールデンウィーク」は、1951年に映画会社・大映が作った宣伝用語が起源だ。国も政府も関係ない、映画を売りたい人たちの知恵から生まれた言葉が、70年以上経った今も日本中で当たり前のように使われている。
宣伝コピーが国民的文化になる——言葉の力ってすごいよな。今年のGW最終盤も、ぜひそんな視点でちょっと違う楽しみ方をしてみてほしい。


コメント