こんにゃくは本来白かった!黒いツブの正体が意外すぎる

○○の日
この記事は約4分で読めます。

毎日のおでんや鍋料理でおなじみのこんにゃく。でも考えてみると、あの独特の黒いツブツブって何だろうと思ったことはないだろうか?実は、こんにゃくは「本来まっ白い食べ物」で、あの黒いツブには江戸時代の粋な知恵が隠されていたんだ。

5月29日は「こんにゃくの日」

5月29日は「こんにゃくの日」だ。5・29で「こ(5)・んにゃ(2)・く(9)」の語呂合わせから、全国こんにゃく協同組合連合会と日本こんにゃく協会が1989年(平成元年)に共同で制定した記念日である。

5月はちょうどこんにゃく芋の種芋の植え付けが始まる季節でもある。夏本番を前に、こんにゃくの栄養や健康効果を多くの人に知ってほしいという願いも込められている。

こんにゃくは本来まっ白!黒いツブの正体に驚いた

もともと白いこんにゃくが普通だった

こんにゃく芋をすりつぶして固めると、実は白っぽい色になる。現代のような黒いこんにゃくは、かつては芋の皮ごとすりつぶす製法が一般的だったため黒っぽかったのだ。

ところが江戸時代の後期、皮をきれいに除く精製技術が発達し、白いこんにゃくが作れるようになった。ところがこれが大不評。「こんにゃくといえば黒いもの」という常識が庶民の間に根付いていたため、白いこんにゃくは「こんにゃくらしくない」と敬遠されてしまった。

海藻の粉末で「黒く染める」苦肉の策

そこで考案されたのが、海藻(アラメ・ヒジキ・カジメ)の粉末を混ぜて黒っぽく仕上げる方法だ。あの黒いツブツブの正体は、実は海藻の粉末だったのだ!

現代でも「白こんにゃく」は販売されているが、関西地方ではこちらのほうがメジャーだったりする。関東と関西でこんにゃくの色が違うのも、こうした歴史の名残だ。江戸時代の人々の「見た目へのこだわり」が生んだ、ちょっと面白い知恵といえる。

こんにゃくの英語名は「悪魔の舌」!?

こんにゃく芋の英語名は “devil’s tongue”(デビルズ・タング=悪魔の舌)という。ずいぶん物騒な名前だと思われるかもしれないが、これにはちゃんとした由来がある。

こんにゃく芋が咲かせる花の形が独特で、花びらの中央から巨大な棒状の突起物が伸びており、これが「悪魔の舌」に見えたことからこう呼ばれるようになった。日本ではごく普通に食卓に上る食材が、海外では「悪魔の舌」と呼ばれているというのは、なんとも面白い。

ちなみに、学名は「Amorphophallus konjac(アモルフォファルス・コンニャク)」という舌を噛みそうな名前だ。こんにゃくの奥深さを感じさせる。

カロリーほぼゼロなのに腹持ちがいい理由

こんにゃくは100グラムあたりわずか5〜7キロカロリー。ご飯(100g=約168kcal)と比べると、ほぼ「カロリーなし」の食材といっても過言ではない。それでも食べるとお腹が満たされる感覚があるのはなぜだろうか?

グルコマンナンが鍵

こんにゃくの主成分は「グルコマンナン」という食物繊維だ。水分を多く含み、食物繊維によって満腹感を得やすい。

また、グルコマンナンは消化されずに腸まで届くため、腸内環境を整える働きも期待されている。「こんにゃくは胃腸の掃除をする」と昔から言われてきたのは、こうした性質によるものだ。

ダイエット中の人や腸活に取り組む人にとって、こんにゃくは心強い味方といえる。食事にこんにゃくを取り入れるだけで、自然とカロリーを抑えながら満足感を得られるのが嬉しいところだ。

だが、食べ過ぎると逆効果なので気をつけてほしい。

こんにゃく生産の約9割は群馬県産!

こんにゃく芋の国内生産量は、実に9割が群馬県産だ。「こんにゃくといえば群馬」と言い切ってしまえるほどの圧倒的シェアである。

特に群馬県の下仁田町や甘楽町などは、江戸時代からこんにゃく芋の一大産地として栄えてきた。この地域の冷涼な気候と水はけのいい土壌が、品質の高いこんにゃく芋の栽培に適しているとされている。

群馬が「こんにゃく王国」と呼ばれる所以は国内生産量9割にある。スーパーで売っているこんにゃくのパッケージを裏返してみると、「群馬県産」の文字が見つかることが多いはずだ。

こんにゃくを毎日の食事に活かすヒント

こんにゃくはカロリーが低く食べごたえもある、まさに食事のかさ増しに最適な食材だ。活用法を知っておくと、毎日の食事がぐっと豊かになる。

  • こんにゃくライス:細かく刻んだこんにゃくをご飯に混ぜて炊くだけで、カロリーをカットしながら食物繊維をプラスできる
  • 炒めこんにゃく:よく炒めると肉に似た弾力感が出て、ボリュームが増す
  • こんにゃくステーキ:厚めに切ってフライパンで焼き色をつけると、食感が変わって食事の満足感が上がる
  • おでんのこんにゃく:出汁をよく吸わせることで風味豊かになり、噛み応えもあって満足度が高い

値段も安く、日持ちもする。スーパーで気軽に手に入る「庶民の味方」として、もっと活用してみよう。

まとめ:黒いツブツブに江戸の知恵が宿っていた

こんにゃくの黒いツブツブは江戸時代から続く「見た目へのこだわり」が生んだ海藻の粉末で、英語名は「悪魔の舌」、カロリーはほぼゼロ、生産の9割以上が群馬産——これほど多くの秘密を抱えた食材も珍しい。

5月29日のこんにゃくの日に、いつも何気なく食べているこんにゃくをちょっと違う目で眺めてみよう。次にこんにゃくを食べるとき、「この黒いツブ、海藻なんだよ」と誰かに教えてあげたくなるはずだ。

こんにゃくと味噌が食べたくなったので、そのレシピをお納め下さい。
一緒にこんにゃく楽しみましょう。


※本記事は一般に公開された情報をもとに執筆しています。最新の情報や具体的な判断については、各事項の公式情報や専門家にご確認ください。

コメント